いきどおり

おうちへ帰る満員電車にゆられているペンギンが一匹いたと思いねぇ

そして今日もまた優先席(昔のシルバーシート)に平気で座る若造を目にしてひそかにむかついておったと思いねぇ

その途中駅、若造の一人が優先席から立ち上がった

そやつの正面に立っていたもう一人の若者、自分の目の前の席が空いたわけだから当然の顔して座る・・・のかと思って観察していたところ、このちょっとオタク入った感じの青年は感心にも座る前に周囲を見回し、ちょうど自分のうしろでつったったまんま本読んでいる初老に片足つっこんだ感じのおばはんに目をとめ、何か言いたげな表情でおばはんをじっとみつめたのだ

この瞬間、あたしゃ世のオタク青年といふものをちょっと見直してしまったよ

ここでおばはんと目でも合えばたぶんこの青年、そのおばはんに座るよう身振りで勧めたのだと思うのだが、いかんせん本読んでるおばはんは青年の視線に全く気が付かない

そしてオタクのかなしさか、よそ様に気軽に声をかけるということができないこの青年が逡巡のあげくおそるおそる意を決したかのように口をひらきかけたまさにその時・・・・

その間の状況をつぶさに観察していた某ペンギンの目撃談によれば、空席のまんまえに立っているオタク青年にふれないように目にもとまらぬ横歩きで座席と青年の間にすべり込み、当然の顔して席に座り込んだバカ娘が一人・・・・・

文章にすると長いが、席が空いて青年が周囲を見回しおばはんに目をとめてじっと見つめるまでの所要時間は逡巡があったとは言えほんの数秒のことなのである

何かのけはいを感じてオタク青年が振り返った時にはすでに遅し

正直なところ、おばちゃんおもわずこのクソ娘ののーてんをハリセンではり倒しそーになったよ(ハリセン持ってなかったのが不運)

満員電車には様々なドラマがあるのよね
(って・・いちいち観察してるとこがただのイナカもん >私)