光がうちへやってきた日

ひかり、ともうしますのはうちのぺん母が飼っているバカ犬のひかりではなく、銀座のヒカリちゃんでもはなく、六本木のオカマでのひかるでもなく、ましてや歌舞伎町ホストの光でもない

たんにKDDIの光通信ケーブル「ひかりONE」がわが社に直結された、というめでたい日なのである

おかげさまで、それまで電話回線を使ってヒカリもどきのことをやってたNTT光通信Bフレッツ、なんぞというパチもんとは比較にならんほど高速サクサクそれも驚いたことに上下とも80MB超 という好成績である
料金が高いのか? と思えば、そうでもなくて、特に電話の方もNTTをうち捨ててIP電話にしてしまったので、基本料金割引、通話料も格安になるため、金額的にはむしろ安くなったのではないか?

それに基本的に専用線となるので、これならサーバー立ち上げるのも楽勝
そろそろ自宅にもサーバーを、と考えておったわが社、鯖アゲ、ドメイン名、ネームサーバー問題だけクリアーすれば、このpentadou.comを最近やけに重たくなってきたXREAから移転することも可能になるわけで、あっちゃこっちゃで運営している全てのサービスを全部自社鯖へ集結べく着々と準備に余念のないペンギン君である

で、その工事のあった日、のこと
2週間ほど前から連絡があり、その日は昼頃に伺ってケーブル敷設工事をいたします、1時間弱の簡単な作業ですのでよろしくお願いします、とのことであった

んで、実際、その当日は朝からネットがつながらなくなっており、どうやらKDD側での設置はすでに終了している模様
あとは工事のおっちゃんがおうちへセンをひっぱってくるだけ、という状況で、満場の拍手の中おっちゃん到着

なんやら何を聞いても反応のうすいお方で、よく言えば寡黙、悪く言えば愛想なし
技術者におあいそなんつーもんは必要ない!、というのが持論のペンギン君、そのまんま放置
んで、邪魔も入らず、黙々と作業をはじめるおっちゃん
興味津々で見つめるペンギン君 ←やっぱ邪魔してる
さくさくと電線からケーブル一本をひっぱってきて壁に沿わせて最終的にエアコンの室外機へ出すチューブの穴を使って室内に引き込み、BNU(だったかな?)という小さなBoxにその線つないで基本工事終了

まだもうちっとだけきれいにしたいから、とベランダに張られたケーブルを結束バンドやらなんやら使ってきれいにまとめ始めた最終段階、突然おっちゃんの携帯が鳴り出し一時中断

んじゃ、お茶でも用意しとこかな、とグラスなんぞを準備しつつお耳をダンボで聞くともなく聞いていたところ、なんやら会社の方へ苦情の電話が来ていてすぐにクルマをどけろ、と言われているらしい

なんだかクレーマーがいるらしいですねこの近所・・・ と言いつつ迷惑げな表情で出て行こうとするおっちゃん
なんやらおもしろそうなもんが始まるってんでわくわくしながらくっついていくペンギンが一匹 ←をい

下りてってみたら、文句をつけてるオトコ(推定年齢30代後半、ちょっと古くさいタイプのめがねが銀行員を想起させる)が、早くも工事のおっちゃんとっつかまえてぶーりぶり文句つけまくっている

メガネおとこ(以下 め)
 め 「ちゃんと届けだしてるんですかっ!?」
 め 「迷惑なんですよこんなところへ置かれちゃぁっ」
 め 「すぐ移動してください ただちにっ」

言われたおっちゃん(以下 お)
 お 「工事の届けはフロントに置いてありますよ」
 お 「作業にかかる時間も明記してあります

 め 「あ、じゃ、それ、今警察に確認しますからっ」
 め 「いいんですねっ?」 ←いいに決まってんじゃん、ってか確認もしないでいきなりクレーム電話入れたのか? おめー

ハタで聞いてたペンギン君、おくちあんぐり
うちのマンション界隈ってのは大通りからちょっと入った住宅街のまっただ中、にもかかわらず5m道路で道幅は充分
路地なので大型車が通ることはまずない

んで、おっちゃんが駐めてたクルマってのは軽のバンである
しかもそれがうちのマンションの横壁にぴったりと上手にくっけておいてあるわけで

どっから見ても通行の邪魔になるようなもんではなかったのよ

前後に立てかけてある看板には「ただいま工事中のためご迷惑をおかけします」、との文字と「作業予定時間は何時から何時までです」、という情報さえ記載されており、誰がどう見ても30分とたたずに立ち去るであろうことが明確に理解できうる状況なのである

また、止まっていたのがT字路の角、角と言っても90度の角ではなく、Tの上のバーにつながる縦の線部分が3角形状に太くなって上のバーにつながっているTなので、付け根部分はちょっとしたロータリーと行って言いくらいの広さである
よくそこで近所の少年達がミニサッカーやってるが、それができるだけの余裕があるんだから狭いとは決して言えないスペースなのだ

そのはしっこにちんまり止まってるミニバンが邪魔だからどけろだとぉぉ
どのおくちがそーゆこというのですか、ちょっと待ちなさい

あれ、まてよ?
先週までうちのマンションの外構工事でトラックが何台もとまってとりかこんでいたのだが、特に大きなもめごともなかった・・・・ハズ  だよな?

不思議に思ったので、その怒り狂っているオトコに聞いてみた

あにょ~ 先週までずっともっと大きなトラックが何台も止まって工事してましたよね?あれは邪魔じゃなかったんですか?
聞きながらも、まぁあれに文句つけてもしょうがないから、大目に見てたのかな? と、楽観的だったのだが
それに対する返事を聞いてあたしゃのけぞったね

あ? もちろん毎日通報してましたよ 当然じゃないですか!

当然ですか・・・orz
つか、アンタ なんでそんなに得意げなツラすんですか、そんなことで天下でもとったつもりなんですか
いやそんなことより、そのセリフ言った時のアナタの顔、一度鏡で見ておいたほうがいいですよ
人間性の悪さがにじみ出まくったそんなツラ、あんまり人様にはお見せしない方が・・・・

このテのヤツってのはとにかく自分は正論なんだから負けるハズがない、と疑ったことすらない人種であり、議論するだけ無駄

しかし、あえてここにだけは書くが、公共の駐車場が全くないこの住宅街で、多少の工事があったとして、そのヒトたちは一体どうやって作業すればいいのか? おててに全部お道具ぶらさげて現場までやってくんの?

毎日毎日シゴトを始めようとするたびに警察に通報されてさぞやめんどくさい思いをしたにちがいない、あの工事カントクの気のいいにいちゃんの気弱な笑顔がぽんっとペンギン君のアタマに浮かんだ瞬間、一挙にアドレナリンが燃えあがり戦闘態勢に突入したペンギン君

に〜っこり!笑いつつ、笑ってる影でしたなめずりしつつ語り始める

 ぺ 「まぁまぁ なにせこういう場所ですからねぇ 他にはとめようがないわけですし
    あまりにもひどくなければそれはお互い様ってことで
    なんとかうまくやって行くしかないんじゃないですか~?」

このお互い様、ってことの意味が今ひとつ飲み込めてなかったらしきメガネおとこますますいきり立つ

 め 「でもっ ここっ とめちゃいけない場所ですよねっ?! 交差点の中ですよっ 迷惑なんですよっ」

おっしゃぁぁぁ~ かかった!(←ココロの声)

 ぺ 「いや~ そうですかぁ お互い様ではすまないとなると、いずれそちらのマンションが老朽化して大がかりな工事をしなくちゃならなくなったら大変でしょうねぇ」

 め 「どういうことですかっ?!」

 ぺ 「え? だってそちらのマンション、T字路のちょうど突き当たりで、
    他の道路には面していませんよねぇ
    あらゆる工事車両はこの場所(T字路交差点内)にとめないと作業ができないでしょう?
    でもここは交差点内なのでとめておいてはいけないわけですから、
    どこか遠くへとめてから機材を全部手で運んでくることになってしまうんでしょうね
    いや~ 工事される関係者の方々のご苦労お察しいたしますぅ~」

と、にこやかにお話ししてさしあげてたのに、メガネおとこ急におかおの色が白くなったと思ったら、突然なにやら用事を思い出したらしくおうちの中へあわてて入っておいきあそばされたのだが、急にハラでもくだったんか? 親でも死んだのか? あるいは幻覚でも?

それにしてもこの正論オトコがいる職場って、さぞや大変なんじゃないのか、と、撃退後にも小一時間考えこんでしまったペンギン君なのである。ありとあらゆる作業が全てえらいこと高くついて作業が遅れまくるだろなぁ。

ところで、寡黙で愛想のない作業員さん、ペンギン君がめがねオトコをいじくり倒している間にとっとと作業終了させて車に乗り込みつつ最後に

 「たすかりました本当にありがとうございました」
という一言だけを残して風のように去っていかれた

あ、いやいやいや こちらこそ すっきりさせていただきましたよ タダで

なんでもいいがメガネおとこよ
オイラと議論しようなんざ10年はえーんだよっ 相手見てからつっかかってこいよな

あ、それと、メガネはいいかげん、いまどきのやつに変えた方がええと思うで
あの布バッグもイケてないしね

って、Tシャツ短パンサンダル履きの寝ぐせおばはんには言われたくないだろけど