いやもぉ ず~~~~~っと書き物ばっかしていた過去1ヶ月弱
なんかね
おうちに帰ってまでね
書き物をする気力がわかなくてね
ほとんど放置状態だったこのブログ
科研費提出も終了した今日このごろ、みなさんいかがお過ごしですか?
んで、お約束(って自分で勝手に決めてただけなんだけど)の代理母問題についてはいつになく多数のコメントをいただきまして
なるほど、いろんな考え方があるもんだなぁ と感慨を新たにしたのですが
とりあえず、ワタクシなりに考えをまとめまして、ついでに感想なんぞを
ま、今回、思ったより多数の方々が養子を是とするコメントだったわけなのですが、ざっとまとめると
-
1. 現行法が実子として認めていないのを知ってて強行したんだから仕方ないぢゃん
2. DNA鑑定はまだまだ一般的に認知されているとは言えないのでは?
3. 実子も養子も実質的問題はないんだから養子でいいんじゃね?
4. すでにこれだけ騒がれてる以上、代理母から生まれた、ということそのものが周知の事実になっちゃってて子供たちが周囲からそういう目でみられることは必至だし
てな感じでよろし?
ふ~む・・・・そうなのか
意外に多くの方が実子でも養子でも別にこだわらないんですね
私だったら気にするけどなぁ
だって、すでにDNA鑑定やって99.99%親子関係にある、と証明されている子供たちでっせ?
実子扱いしたげたっていいぢゃん! と思うんだけど、おかしいんかなぁ・・・
それはともあれ、上記4点についてなんですが、話の展開上、まずは1.から
1. 現行法が実子として認めていないのを知ってて強行したんだから仕方ないぢゃん
高田夫妻もまぁね、多少なりとも困難さを承知した上で提訴したと思うんですよ
ところが、その一方では代理母出産を選択した人たちの大部分が代理母出産を隠して実子として申請し、それが通ってしまっている、という事実もある
法律というのは人々を幸せにするための最低限の決まり事だ、と私は解釈しておりますんで、当然、時代とその変化に合わせて少しずつ変えていかなきゃならない、と思うわけであります
極端な例を挙げればですね ライ病の方々を隔離した稀代の悪法があったではないですか あれですよ
とっくに原因菌がわかってて感染の危険性の低さが指摘されてもいつまでもいつまでも改正されなかったあの法律
ま、いくらなんでも極端すぎるかもしれんけど、医学の進歩が法律に反映されず、多くの人々が不利益をこうむった、ちう点では似てますよね
で、法律を変えようと思ったら、あるいは人々の認識を変えようと思ったら、なにごとも声をあげなきゃ始まらない、と私は思うわけであり、現行法の問題点に目を向けるきっかけを作った、という点で高田夫妻はえらい、と私は思う
しかしながらもちろん、多くの人々が代理母出産を隠して出生届を出してしまう理由だってもちろん理解できる
なんせそれで済むなら誰だって騒ぎを起こしたくはないもの
んでも、ですね、やっぱ、隠してせななならんようにしている法律がおかしい、とは思いませんか?
別にいいじゃん、誰のおなかの中で育っても
生物学的に実子なら実子として認めてあげれば
世間の目をはばかって隠さなければならない人々だってよろこぶと思う
自分ではもう子供が持てないとあきらめてしまっている人たちにも希望を与えると思うし
なんせこの少子化時代なんだし
ともあれ、この点から、べったんさんの
なんにせよ、法律もそろそろ時代に合わせて変えたほうがいいものが沢山あるのは確かですよね。いろんな選択があるのに、法律だけがウン十年前のままっていうのも、ちょっとなあと思います。
に、一票
べったんさんがおっしゃるように、ゆっくり、見守っていきたいと思います
さて、次
2. DNA鑑定はまだまだ一般的に認知されているとは言えないのでは?
seita君のなげた疑問がその問題点を明確に現していると思うので掲載
近い将来に相続を発生させる世代の何%が自分の孫に関して、DNA鑑定という概念を適応出来るのでしょうか?
ねぇさんのご意見にも、実子として認めるなら全(出産)例でDNA鑑定を実施しなきゃならなくなる、という記載があったこともあり、ここでのポイントは
DNA鑑定というものが一般的に認知されているのか否か?
あるいは全ての出産についてDNA鑑定が必要になるのか?
ということになると思うのぢゃが
まずは最初の点ですが、なんせ祖父母世代ってのは中国残留孤児問題をすでに体験してますからねぇ
別にインターネットをツールにしてなくても新聞やテレビでじゃんじゃんDNA鑑定について報道されてた過去があるわけで、それが一体どういうもんなのかは正確にわかってる人こそ少なくても、何を意味するものなのか、くらいはほとんどの人がわかってると思いますがいかがなものか?
ま、あれだ
アンケートとってみたらいいと思う
孫がほしいと願う祖父母世代に
自分の子がなんらかの理由で出産できないとして、誰かのおなかを借りて子を得たとして、DNA鑑定で実の子供だと証明されたら、自分の孫だと認めますか? って
第2の点、高田妻も言ってたけど、世の中の全男性は自分のハラ痛めることなんかできないんだから、あなたの子よ、って言われたらそう思うしかないわけでしょ?
今回の問題と実質的にどこが違うんでしょうか
私にはどーしてもわかりません
誰か教えてください
腹を痛めてないから実子として認めません、というのは実に不毛な議論だと思いますがいかがなものか
ねぇさんのおっしゃるように全例にDNA鑑定が必要か? と、言われれば、普通分娩の場合は必要なし、変則的な出産の時だけDNA鑑定により親子関係が証明できたら実子として扱う、とすれば問題ないと思うわけであります
さて、お次
3. 実子も養子も実質的に問題はないんだから養子でいいんじゃね?
今回のケースは
・法的に代理出産が認められているアメリカのとある州で出産
・代理母は「社会に貢献したい」という理由で自発的に申し出た
・出産後のDNA鑑定で99.99%親子であることが証明されている
・日本で親子として暮らしていてすでに子供たちは出生届けが受理されないまま3歳になっている
・全ての条件を検討した結果、高等裁判所が実子として扱うのが適切である、と判断した
・判決が不服だってんで、品川区が上告した(ことになってるけれど、実際には法務省が出生届けを受理しないから、というのが真相とのこと)
で、なんで養子じゃいかんの? というのが多数意見なわけですが
しかしながら・・・私は逆ですな
逆にですね、なら、実子でもいいぢゃん! と、ワタクシは思うわけですよ
だってほんとに親子なんすよ?
柚子さんやiMacせんせがおっしゃるような『行政上の些末なこと』でほんとの子供を養子として登録しなきゃならん、というのは(法律そのものが)おかしいんじゃないか、と思うわけであります
しかも、その法、というか、論拠となっている判例というのはなんと昭和37年4月の最高裁判決
なお附言するに、母とその非嫡出子との間の親子関係は、原則として、母の認知を俟たず、分娩の事実により当然発生すると解するのが相当である
・・・・・オイラが生まれる前の話ぢゃんっ!
それから一体どれだけ世の中に変化があったのかを考えたら、法がそうなんだからしょうがない、なんて言えないんじゃないのかなぁ
でもって、柚子さんのおっしゃる『何が目的なのか今ひとつわからない』、にも反対
要するに法改正に向けてのアピールだと思いますよ
実際、おばあちゃんが代理で孫を出産した例が報告されて、とうとう法務省が法整備に向けて動き出す機運が出てきた、という報道が最近ありましたよね
しつこいようですが、声を上げなければなにも変わらない
他人から精子や卵子をもらって出産することは認められていながら、なんで子宮を借りるのはいかんのか?
誰かわかるように説明してほしい
だからこそちゃんと高田夫妻のように行動と言葉にして社会に問うことは非常に重要だと思います
幸いにもこの国は思想が違うだけで弾圧されたり政治犯扱いされちゃうような社会ではなく、ちゃんとした民主主義国家なんですから
私は彼らの勇気ある行動に拍手を送りたいっす
4. すでにこれだけ騒がれてる以上、代理母から生まれた、ということそのものが周知の事実になっちゃってて子供たちが周囲からそういう目でみられることは必至だし
代理母から生まれた子供たちだから、 なんだと言うのだ? って感じです
それを問題視するうような社会をこそ変えたいと思いませんか?
これは日本って国のいいとこでもあり、悪いとこでもある、と思うのですが
均一性を尊ぶ、とこが特徴で、普通でない、ものに対してすごい偏見がある
ま、偏見、とまではいかないかもしれないけれど、敬遠される傾向は確実にある
ハーフというだけで差別された時代もあるわけですから
今じゃその容姿を生かして大活躍してる人たちもいるわけで、すっかり市民権を得ているけど
で、奇しくもそれに関連した、女性の人権、に関するご意見が、さいえんちすとのおふたかた、それも男性2名から発せられた、ということが実に興味深いっすね
卵子と精子はあるけど子宮はない人々がいて
あきらめていた実子を得る手段が医学の進歩によってもたらされた
でも、法律はそれを認めてくれない
だってさぁ 倫理的に決着がついていない問題だからしょうがないじゃん
ちゃんちゃん
で、終わってしまってるわけですな 現在のとこ
その一方、ちゃんと法整備されてないもんだから、秘密裏に行われた出産例がすでに何例も出てきてしまっている
だったらちゃんと法的に認めようよ、というのがワタクシの考え
それと、よく言われており、また、おふたかたがおっしゃるように、カネがからむ、ということがそんなにまずいですかね?
健康な人が出産する、とは言え、それなりに危険はともなうわけで、その報酬としてお金が支払われたとしてもそれは仕方ないことだと思います
ただし、代理母となる人は自発的に申し出ることが必須ではありますね
人身売買めいたことが行われないよう、ことこまかに決まり事を作り、厳正に適用されることが必要だと思います
要は、公明正大、正々堂々、普通の医療と同じように明快に、正しく、とりおこなわれるべきなのです
それを変にかくしだてしなきゃならんような風潮をこそ変えていきたい
ま、それは私が基礎医学にたずさわっている人間だから、という側面はあるかもしれません
しかしながら、医学の進歩を生かせるよう、ちゃんと議論をつくし、法的な整備をできるかぎり促進してほしい、というのが私の願いであります
だって、そうじゃなきゃ、なんのために科学は進歩するの?
と、いったんやりはじめるとその果てには自分(=ペンギン)の存在意義にまで話が進展しかねないわけでありますが、それはまぁ別の機会に
結論ですが
世の中の人々がよりよく生きるために、多くの選択肢の中から自由に自分の希望する方法を選べる、という風に世の中が変わっていってほしいなぁ・・・と、思うのです
今回の件に関してだって、海外での代理母出産、という選択肢が一つ増えた、と考えればいいと思うのです
そこまでせんでも養子縁組すれば子育てはできる、という選択肢だって当然 あり だし
さらにそこまでもせずに、子供のいない人生を受け入れる、という選択肢だってあるわけで
どのようにするか? は個人の自由意志に任されるのが一番
ということをワタクシ的結論として、とりあえずコメントへのお返事ついでに補足説明終了
つーわけで、だいぶ言葉をはしょったせいで色々物議をかもしてしまった前エントリをもう一度掲載します
なんで品川区は受理せんのだ?
拒否して、誰が幸せになるんだ?
両親もおなかを貸した人も普通に扱ってほしいのだろうし
おそらくは成長したあとの子供たちだってそう思うだろう反対派の意見を聞いてると、母性ってのは腹をいためた人にしか持つ権利がない、ということになるのだが
それってすごい偏見だよなぁ医学の進歩にアタマがついていかない典型例ってやつ?
お役所ってのはほんとにバ・・・<以下略>
色々ご意見をいただいた後でも、私の考えは基本的に変わっておりませぬ
ごめん
状況から見たら、養子よりは実子として認めてあげたいし、それをちゃんと認めるように法改正すべきだと思うし
またたとえ法改正せんでも、現行法ってのは「法解釈」次第ってところがあるわけで
『行列のできる法律相談所』を見ていれば、同じ法律でも解釈次第でいかようにも転じる、ということはよくわかるわけで
今回、せっかく東京高等裁判所が『オチ』をつけてくれたんだから、それにのっかればいいんじゃないのか?と思うわけで
それを無理矢理なんでまた上告せんといかんのか、 そこが
というのが私の主旨だったわけで
明らかに情緒的、というか心情的側面を訴えているところへ、わざわざ串通してまで三権分立をとなえたついでにいやみを残して行く、通りすがりの中の人の手間暇には敬意は表するけれど、三権分立は心情の問題にはあんま関係せんわけですが、どうよ?
ま、これははどこにでもいるそういう人なんだろうからどうでもいいっちゃいいんだけど
つーわけで、長々とひっぱったわりにえらいこと散漫で大したことも書けませんですみません
私の意見を代弁してくれたなぁと感じたべったんさん、仙台通信先生、わかさん、ありがとう
【追記】
今回の件をものすごーく掘り下げて書かれている 記事をいくつか、参考文献として付記しますです
いわゆる「代理母」と子の福祉
代理母出産は不妊治療ではありません
代理母の問題点
向井亜紀が涙、代理母出産認められた上のほとんどが、代理母は法的にはっきりと禁止すべきである、という意見で
さらにほとんどの場合、借り腹、そのものを倫理的側面から非とする、という論調になっております
残念です
私から見ると、女性をモノとしてしか見ていないのは、そちらではないの? と言いたくなる内容なのです
自発的に、ボランティア精神で、おなかを貸してくれた人の善意と意志、というものはいずこへ行ってしまうのか?
提供者側の意志も尊重すべきではないのか、その観点からの意見がほとんどないのはなぜなんでしょうか?
お互いに理解し合うまでにはまだまだかなり距離があるようですね
代理母問題、アメリカでも結構問題になってますね。以下baby comからの引用。
「弁護士の役割は、代理母とクライアント(依頼人)の契約書を作成し、その内容が双方に理解され、同意されたことを確認することです。また、代理母の妊娠が成立したあと州の裁判所に出向いて、代理母から生まれる子どもがクライアントの子どもであることを裁判所に認めさせる手続きをします。カリフォルニアでは、こうした手続きをすることによって、生まれた子どもの出生証明書にクライアントの母の名前が直接記されることになります。州によっては代理出産が違法であったり、また、カリフォルニア州以外のほとんどの州では、代理母が産んだ赤ちゃんは一旦その母親の子どもとして容認され、その後、養子縁組みの手続きをすることになるのですが、カリフォルニアでは誕生後すぐに、クライアントの子どもであることが認められます」
また、週刊誌ネタですが、やっぱり貧困層が金を稼ぐ手段として代理母を申し出るケースが少なくない。
で、ビジネスでになってなんでいかんのかっていう話なんですが、1つ目は、妊娠・出産というのは、忘れている人も多いと思いますが(福島とか奈良の「事件」を参照してください)本来非常にリスクを伴うものなので、本人同士がこのリスクと金額で納得してるからといって、それを医師が後押しするのは如何なものかと思うのです。
それと、金が絡むとどうしても「人身売買」の臭いがしてきて…。金が絡むということに関しては、個人的な理由(すみません、ここでは書けません)からどうしても嫌悪感が免れない。
まぁこの点に関しては、ガラス張りにして公正明大にやれば、ペン太せんせーのおっしゃるように問題は解決するのかもしれません。
前のコメントで言葉足らずで良くなかったのですが、小生が一番変わればいいと思っているのは、養子と実子を差別する風潮です。腹を痛めた云々は男である小生には本当には理解できないと思うので意見を差し控えますが、何かにつけ差別しようとする意識が無くなって欲しい。この養子・実子問題についていえば、それこそDNAレベルでいえば、ヒトの中での個人差など微々たるものでしょう。
勿論この風潮を変えるのには、まだまだ時間がかかるでしょうから、差し当たっては向井さん夫妻以外の大多数がやっているように代理母出産を「隠して」届け出るか、彼等のように実子として認めて貰えるよう訴えを起こすしかないかもしれませんね。
法律とかお役人には正直期待しておらず、なんで裁判所が認めたものを区が拒否(実際には区ではなくて上からの通達らしいですが)するのかは確かに理解に苦しみます。ついでながら、日本の「三権分立」は形式だけですから。
いずれにせよ、こういう事をきっかけに様々な差別問題について皆が真剣に考えていくようになればイイと思います。勿論代理母問題については、マスコミが継続的に(向井さんの件が決着したあとも)取り上げ続けてくれることを期待してます。
あれ、朝コメント書き込んだんですけど、うまく送れてない?届いてないですか?
私も代理母問題に否定的な人の意見に「違う!」と思ってました。でもどう違うのか、自分でもうまく言葉に出来ませんでした。ぺんたさんの意見を読んで「そうなの、そうなのよ!」ととてもクリアーになってすっきりしました。
「子供を望んでいるのに医学的理由で持てない夫婦に協力したい」という代理母ボランティア。世の中には数は少ないだろうけど必ずいると思います。それは「子供を生む道具」ではなく、「子供を持つ幸せを与えてあげたい」という善意からの人。
医学の水準では代理母出産可能なのに学会も認めない。理由は「時期尚早」って、いつになったら時期が来るのか疑問でした。代理母は例え実施されても適応になる人、望む人は全人口からみたらほんの一握りの人。多くの人は他人事。議論なんていつまで待っても巻き起こりません。結局は高田夫妻のように外国で実施→日本で議論。問題起こさないと議論も起こらないって、ああ、もどかしい。
早くきちんと法整備されて認められることを望みます。
嫡出子 VS. 非嫡出子の表記を辞めた時に、全部「子」に統一されていたと思っていたのですよ。
だから、「養子」と「実子」の差が何なのか分からない....いや、無知なだけです。
でも、この2者間に法的な差か、感情的な差か、または両者があるから向井夫妻は譲れないんですよね。
「実子」も「養子」も法的な差がないのに争うのは非常にナンセンスだと思います。
反対に、「実子」と「養子」に法的地位に差があるなら、そんな法はナンセンス。
でも、やっぱり代理出産には抵抗があります。出産にはリスクがつきものですから。
その点、養子縁組の価値が上がれば良いと思っています。
科学の進歩は好ましい事ですが、欲しいからって手に入るってのは受け入れられません。命に寿命があるように。
もし今回のケースで「実子」を’認めるなら、その基準が明確化されないと混乱が起こると思います。
だって、自分の卵子(精子)は提供できないけれど、子どもを望む夫婦は多いですから。もし、「DNA鑑定」なしに「実子」と認めて貰えるならば、養子制度は形骸化すると思います。でも子の「親を選ぶ権利」は親のエゴで決められないので、「養子」という子に選択権のある地位を保障すべきだと思います。
長々とすいません。この話題はスルーしたいとおもいつつ、できないでいます。
iMacせんせ
せんせのコメント、なぜかしょっちゅうスパムフィルターにひっかかるんですよ
なんか危険なことしてません?w
と、いうことはとりあえずさておき
iMacせんせ&ねぇさん
代理母についてはとにかく賛否両論で、これから先も日本で認められるようになるかどうかはかなり微妙なところだと思います。したがって、アメリカで出産した子供たちをどうするのか?という問題がメインになると思うんですが、まず、代理出産についての私の立場は本文中に書いた通りで
代理母出産という選択肢があるのはないよりもずっと良い、というものです
出産がリスクを伴うことはもちろんですが、それでもあえて協力してもいい、という女性達の意志も尊重すべきだ、という点も記事中に述べた通りです
ですから、養子縁組したいご夫婦は養子をとればいいのであって、なにがなんでも代理出産を推奨しているわけではありませんぞ
しかし高田夫妻のように、夫の遺伝子を残したい(できれば自分のも)という強い希望があるなら代理出産しかありえないでしょうから、わざわざ海外へ行って、代理母の協力でお子さんを得たわけですよね
もし私が同じ立場だったらおそらく同じ選択をすると思います
自分の遺伝子を子孫に残したい、というのは生き物の本能だと思いますので、それを責めるのはちと気の毒ですし
それと、代理出産がビジネス化することの是非ですが、貧困層が金を稼ぐ手段として代理母を申し出るケース、というのも実は私、結構アリかなぁという立場なんです
例えば新薬のテストありますよね。ビンボで頑健な学生集めて新薬飲ませて副作用の有無なんかを調べるって結構割のいいバイトだっていうんで、一部に人気があったりします
その一方、そんなんこわいから 絶対やだ!、という学生もいて、彼らはどんなにペイが良くても決して手をださない
それと同じだと思うんですよ
リスクとゲインをはかりにかけて、どっちを取るのか、それもまた個人の自由意志だと思うので、むしろ貧困にあえぐ女性がまとまった金額を手にする一つの手段だと考えるならそれもまたそれでいいのではないか、というのはあまりにも乱暴でしょうか
さて、ちょっと話がそれましたんで、また最初に戻しますが、海外で代理母から生まれた子供たちを書類上どう表記するか、という問題になるわけですが、実際に養子でも実子でも確かに法的にはどっちでも差はない。
選択肢は2つ
1) だったら養子でいいじゃん
2) だったら実子でもいいじゃん
このあたりは単純に心情的な問題だと思うのです
ねぇさんの言うようにナンセンスならば高田夫妻はここまでこだわらないでしょうから
今回のケースで実子と認めると代理出産を認めることになるから反対、という意見はあちこちで目にしましたが、ねぇさんのように明確な基準を示す必要がある、という建設的な意見はかなり少数派です。さすがです
私も明確な基準作りには大賛成ですね
オープンにして議論することもまた大賛成ですんで、デリケートな話題とは言え、こうやって議論するのも大切だと思います
代理出産問題が養子縁組に関する差別的風潮にまで議論が発展するのですから、一人一人の考えというのは本当に多様なんですね
それにしても、新しい治療法を作りたい、という我々の仕事も実際に医学に貢献できるようになるまでには相当長い期間が必要なようで、ちょっとヘコみ気味っす
ぺっぺさん
私が言いたかったことそのものをわかりやすく解説していただいて感謝です!
「子供を持つ幸せを与えてあげたい」という善意からの人。
そうそうそうそうその通りなんですよ、道具としてではなく、誰かのためになりたい、という女性達だって少数かもしれませんが必ずいると思うんですよ。そこのところを反対派は誰も指摘しないのはちょっと片手落ちではないか、と不満に思っていたもんですから、つい書いちゃいましたが、だいぶ言葉を少なく殴り書きみたいなもんだったので、変に伝わらないかどうかとちょっと心配してました。
ぺっぺさんのコメントを読んで、ああ、わかるひとにはわかってもらえるんだ、ととてもうれしかったです。ほんとにコメントありがとうございました。
う~ん、何も危険なことはしてませんが、最近のブログで結構マスコミ批判してるのでオイラ自身が「危険人物」?それとも私は「スパム人間」?
明確な基準作りを作る事に賛成です。そのためにも、こんな風にどんどんみんなで議論していって世論を形成していって(ちと大げさか?)学会に外圧かけてやればいいと思います。小生も色々な問題がクリアできれば、「代理母」という選択肢が存在することに反対ではないんですよ。だって自分自身早く自分の子供が欲しくて早く結婚した(学生結婚)くらいですから。
ただやっぱり、最近の風潮で気になるのは、妊娠・出産に伴うリスクを皆忘れているのではないかと。無事に生まれてきて当たり前と思っているところが、気にくわないです。
貧困層が金を得る手段として云々についても、それ自体は小生も本音では否定的ではないんですね。自分がまとまった金を得るために治験のバイトやってたくらいですから。ただ自分の場合は医学生で、多分一般の人よりはリスクを理解していたと思うので、所謂普通の貧困層が(こういうと語弊があるかもしれませんが、こういった人々は医学的知識に乏しい人が多いのでは)きちんとリスクを理解して納得した上でやるかというと、やる前の医師の説明聞いた時には分かった分かったって言いながら、後で不幸な転機をたどったときにどういう気持ちになるか、最悪訴訟沙汰になるのではないかとその辺がどうも、怪しい気がします。
代理母出産を望む人が例え少数派でも、その人達にとっては一大事ですから、また少数派であるが故に「差別」の対象にもなりやすいわけですから、この問題はもっともっと広く議論されるべきだと思います。
個人的には、法律と言うのは、社会全体を視野に入れたうえで個人間の利益と不利益を調整するためのものだと思います。「利益=幸せ」「不利益=不幸」とすれば良いでしょうか。要するに、「幸せ」を追及する人の故に「不幸」になる人も出てきます。それを調節するのが法律だと。
もしかしたら日本の行政の立場としては代理母を積極的に導入したくないのかも知れません。だから、あえて例外は認めないという姿勢に出てるのかも知れません。私も代理母と言うのはかなり多くの問題が予想される技術だと思います。iMACさんも指摘しておられるように、アメリカでさえ代理母が積極的に認められているのは一部であり、それ以外は慎重な姿勢であるように、この問題は単なる感情論で済むものではないのだと思います。
個人的に思い浮かぶ最大の問題はやはり「妊娠・出産というのはリスクを伴うものであり、僅かばかりの報酬のためにそのリスクを他人に負わせるのは倫理上問題があるだろう」という事ですね。代理母の場合は対外受精だから、多胎の可能性も高くなる。その分、更に危険度が増すわけです。もし妊娠・出産の経過中に万が一のことがあって重篤な後遺症が残ったり死亡したら悲惨としか言いようがありません。最近、日本で臓器売買が話題になってましたがそれと何が違うのでしょうか?地縁・血縁・借金とかの絡みで「強制されたボランティア」という問題も必ず出てくると思います。
社会的にも結構問題が出てきそうな気がします。医者は「誰から生まれた」ということでしか出生証明は書けないでしょうから、通常の出生証明は意味をなさなくて、代理母契約の書類とかDNA鑑定が信頼できる施設で間違いなく「両親」からサンプルが取られてキチンとした方法で行われたかとかの書類が揃わない限りは親子関係は認められないでしょうね。今回、高田夫妻がどういう形で届けを出したのかは分かりませんが、とても市民課で処理できるような問題ではないと思います。もし、届出のプロセスが簡単に「はい、そうですか」で簡単に終わるようになったら、「浪速金融道」に出てくるようなその筋の悪知恵に長けた人に悪用されそうな気もします。ま、杞憂かも知れませんが。
行動を起こさなければなにも動かない
選択肢のある社会にすべきだ
ということには強く賛同します。
代理母から生まれて実子となっている子が何人もいるということも知りませんでした。
でも私個人的には代理母には反対です。
お腹を貸すといっても、取り出して貸すわけじゃなし、9か月もの間食べ物にも行動にも制限がかかります。しかも、代理母の命もかかってます。高田氏らがいくらお金をつかったのか、ぜひ公表していただきたいところですが、大体いくらぐらいなのかなと思ってちょっとみたかんじでは、代理母は400万円ぐらいとか。そんなはした金で引き受けられるほど簡単なことじゃないです。そういう意味ではボランティアかもしれませんが、”子供を持つ幸せを与えてあげたい”と思うのであれば、あまりに偉そうというか、あんたは神ですか?という感じです。
もしかしたら、自分の命も落とすかもしれない、自分の妊娠中の行動のせいで流産あるいはなんらかの障害がでるかもしれない、出産のときに障害が起きるかもしれない、といった不安も引き受けねばなりません。また、性格も体質も妊娠中の影響があることは間違いないと思います。
そして、もしも障害を持つ子供だった場合、遺伝上の親は全てを受け入れて育てることができるのでしょうか。代理母も心の傷を持ったまま一生を送ることになるのではないでしょうか。流産だったら、頼んだ方は残念だで済むかもしれませんが、代理母の方は自分の体内で人の命がなくなるのですから、ショックは大きいはず。流産でも満額支払い?なら繰り返す人もいるかも?半額というのも?
代理母=お金を払って頼んだら、自分はなんのリスクもなく、まともな子供が手に入る、という意識ではないでしょうか。
子供を持たない人に対する精神的な冷遇、養子に対する差別は問題であり、子供を持たないのも、遺伝的につながっていない子供を親として責任もって育てるのでも、容認されるような社会になってほしいと思います。
しかし、他人の命にお金を払うような行為が同等の選択肢の一つとは思えません。
風邪でひどい頭痛なので、ちょっと冷たい言い方になるのを許してください
何度もいいますが、養子をとりたければとればいいし、子供を持ちたくなければ持たなければいい、代理出産したい人はすればいいし、したくなければしなければいい
自分が生理的にいやだからと言って、個々人の選択にまで口出すのはどうかと思いますが?
まずは高田夫妻の代理母をやったシンディさんの談話でも読まれてはいかがでしょうか
http://www.globe-walkers.com/ohno/interview/dairibo.htm
はじめまして。ほとんど通りすがりですが気になった点を少し。
まず代理出産にはサロゲートマザーと言って代理母の卵子を使う方法とホストマザーと言って依頼者夫婦の受精卵を戻す方法と2つあるのですが、本来代理出産とは=サロゲートマザーだったのです。ホストマザーの方はまだ10年くらいの歴史しかないと言われてます。
人間、臓器移植を受けると拒絶反応を起こしますよね?あれと同じでホストマザーの場合、全く異質な遺伝情報を持つ卵子を入れられる為に実は悪阻などの症状も通常の妊娠よりひどくなるecc.のデータも最近出て来ています。なのでホストマザーによる代理出産を通常の体外受精と同ラインで語るのは危険ではないか?そう言う話も専門家の間で出ています。
個人的には代理出産は全面禁止の方が混乱は防げると思うので反対派ですね。
それから妊娠・出産はやはり自然の物なので「新生児はほとんど目が見えず胎内での臭覚。聴覚を頼りに母親を探り当てる」「赤ちゃんは高い音の方が聞きとり易いので出産した女性の声は一時的に高くなる」「複数人分の母乳を湿らせたガーゼを赤ちゃんの周りに吊り下げて置くと間違いなくどの子も自分を産んでくれた女性の母乳を含んだガーゼを選び取る」この様な科学では割り切れない事実も続々発見されています。この辺りの世界となればDNA上の繋がりがそんなに大切な事ですか?やはり分娩者は紛れもなく母親なんですよ。それをDNAの繋がりだけを強調して「私こそが実母よ!」と言い切ってしまえる某タレントには嫌悪感を感じますね。
ところで上記の談話を読まれてどこに感動されたのでしょうか?私はむしろシンデイの「もう代理母はやらない」と言う言葉と旦那が終始無言であったと言う事実に引っ掛かります。アメリカでも代理母経験者が「あんな物は遣るべきでない!」と反対運動に続々回っていると言う面白い?現象も多々起ってます。シンディもその辺りで「懲りた」と言う意味での「もうやらない」かもしれません。それに本当に「やって良かった」と心から思えるのならば自然と笑みがこぼれる物だと思うのですが。やはりこれは某タレントが主張する程の美談ではなかったのだと私は思ってますよ。
ペン太さま、
こちらこそ下手な文章で大変申し訳ありませんでした。
生む、生まない、養子までは個人が引き受けられることだと思います。しかし、出産は母子双方にとって100%確実安全なことではないのに、他人の利用を前提とする代理母に頼むということは同列の選択肢とはいえないと思うのです。
他人のお腹で育つのは嫌だとか、他人の子供をお腹で育てるのは嫌だ(これはやっぱりできないですが。その子のためには死ねない)とかではなく、妊娠出産は本当に大変なことだ、それを他人にやらせるのはどうか、ということをいいたかったのです。
また、インタビューのご紹介ありがとうございました。彼女をものすごく崇高な人と持ち上げるわけでない淡々とした文章には好感がもてましたが、残念ながら、なぜギフトを与えたかったのかはよくわかりませんでした。
“前回失敗したから達成感を得たかった“、”もう満足したから、もうやらない“という言葉から感じたことは、彼女の場合、代理母をすることは一種の自虐行為だったのではないかということです。あるいは単にお金のためだったのかもしれません。彼女は満足したかもしれませんが、本当はさらに傷付いているのではないかという気がします。生きていることを確かめるため、自分が生きていてもいいと思えるため、他人にとって必要な人間であると確認したいために、リストカットをしたり、援助交際をしたり、売春をしたりするのと同じことではないか、と思いました。そういう人が申し出ることはあるかもしれない、と思いました。
医療が進歩して、奇跡の連続である命の誕生について、試験管内で受精することができるようになっても、命あるものからしか命は産まれない。母体が必要だ。母体に影響はあるけど、本人がやりたいといってるんだから代理母となる人を利用すればいい、それを合法化すべきだ、とは思えないのです。
今後について、”世界中に子供を生めない人はたくさんいるから、もっとやりたいけど、私自身の子供のために私も生きないといけないし、これ以上産んだら身体もぼろぼろになるしね、はっはっは“とかいうコメントであったならば、むしろ善意からだったのかなと思えたかもしれないと思うのですが。
お身体どうぞ大事になさってください。
↑補足
ところで少し気になったのですが自分達夫婦の遺伝子を残したい人たちは誰でも代理出産によって夢が叶えられると思い込んでいらっしゃいませんか?だとしたら大間違いですよ。
「妊娠しようと思えば成熟した卵子が取れる事」=「卵巣機能がきちんと働いている事」と赤ちゃんを育てられる子宮が存在する事です。
一時期、顕微授精と言って卵子の中に直接精子を注入させる事により、さらには精子の一歩手前の未熟な状態でも1個で良い、取れたらそれを培養して受精能力持つ精子に育て顕微授精で子を持つ事が可能となり、これで男性不妊は全て解決した!と思っていたら実は重度の男性不妊は遺伝子の損傷が原因なので、例え顕微授精によって子を儲けても不妊症の子供が産まれます。なので基本的に重度の男性不妊は自分の遺伝情報持つ子を持つ事は100%不可能です。
同様、重度の卵巣機能障害の場合も100%不能ですね。成熟した卵子が取れない限りは受胎能力持ちません。しかも卵子の場合は体外で培養液の中で成熟した卵子に育てる技術は現時点で存在しません。なのでこの場合も自分の遺伝情報を持つ子を望んでも100%無理です。
そんな中で同じ?100%子を持つ事が不可能だった子宮機能障害の人にだけ代理出産で遺伝情報を持つ子を!男性不妊や卵巣機能障害の人から見ればどんな気分でしょうか?必死に不妊治療して子を儲けた人ならば、それでも欲しいのに出来ないで苦しむ者から見れば複雑だと思うのに、他人に産んで貰う事により一気に解決させようと言う方法は少しズルイ!と言う思いを抱かれても文句は言えないと思います。
別に代理出産に訴えてまで遺伝子に執着したいのなら執着すれば良いと思いますが、某タレントの様に正々堂々それを行い、美化・正当化して伝えるのは間違いだと思います。挙句は出生届けを実子として受理させ結果的に必死に我が子を産んだ人たちと全く同じに持って行かすのは明らかにやり過ぎでしょう。
最後に私は長い間不妊で悩んだ事から不妊で悩む人たちの声も結構間近に聞いてるので言わせて頂きますが、「代理出産の容認」=「不妊で悩む人たちの味方」と思われてる方多いのですが、実は不妊で悩む人たちの多くも彼女の言動を不愉快に思ってる人たちが多いと言う事は肝に命じておいた方が賢いと思いますよ。
うーん。
いずれにせよ、国の腰がひけてるから、不妊治療でも感染症対策でも何でもかんでも後回しになってる。不妊治療や代理母問題で、これだけいろんな問題点をみんなが議論しあってるというのに。宗教、人生観、財力、本人の体質、配偶者の希望、不慮の事故等、おのおのの因子の組み合わせによってさまざまなケースが生まれてきますが、そういったシュミレーションをまったくやらないっていうのは、「国務」をサボっているように感じるニュースでもあります。
生まれたての赤ちゃんの持つ暖かさや、難病で死に向かう子供たちの芯を強くもって生き抜こうとする姿は、胸を貫かれるような、心が揺さぶられる力がありますね。何にせよ、あの夫婦の代理母への感謝の気持ちと子供への愛情は、本物だと信じたいですね。
penta先生、お大事になさって下さい。ありふれた手段ですがHOT LEMONもいいですよ。お弟子さんのHPへお出かけしてきます。おやすみなさい。
いつもながらレスが遅れがちで申し訳ありません >皆様
ここのところの体調の悪さに回復傾向が見えてきました
まずはコメントをいただいた方々、みなさんへのレスなのですが
代理母問題は完全に独立して論じなければならない2つのポイントがあることに遅まきながら気づきました。
前のレスでも少しふれていますが
代理出産に絶対反対の意志を掲げていらっしゃるお3方、柚子さん、わかさん、ぐろりんさんは日本、海外を問わず、代理出産という行為そのものに反対とお見受けしましたが、海外では(一部とは言え)合法化されているところがすでにあるわけですから、それについてどうこう言っても仕方ないですよね。よその国のことなんですから。
従って、日本で代理出産を認めるかどうか? という点に絞っての私の感想は、日本人の倫理観・価値観から予想して
「ま、少なくともかなりしばらくの間は無理でしょうなぁ」
というものになります
ただし、合法的化されている場所へ行って代理母に産んでもらう、という行為をとるか否か、については、その人それぞれの選択だと思いますので、そうする道を選んだ人々を批判するつもりが私自身には全くありません
なぜなら(しつこいようですが)選択肢は多い方がいい、と思うからです
また、海外で合法的に生まれて、(DNA鑑定やその他の検査により)すでに海外で実子として認められてしまっている、高田夫妻の子供達のような子の出生届けを受理しないという国の方針には首をかしげざるを得ません
今回の高等裁判所の判断でも、すでに海外で親子関係が証明され実子と認めてしまっている子供の出生を認めないのは不合理である、という判決であって代理母出産そのものを認めたわけではありません
私は高等裁判所の判断そのものに賛成しているだけです
上の記事で書いた「オチ」というのはそういう意味です
長くなるので背景説明まででとりあえず送信しときます
個々のご意見へのレスはそれぞれ別々に書きます
iMacせんせ
同感です。どういう気持ちになるか、って言えば当然のことながら、やらなきゃよかった、と思うでしょうね。ただ、上に貼り付けたシンディさんの談話に出てくるのですが、代理母となる人についてはかなり厳しい制約(資格?)が求められていることがうかがわれまする。
かいつまんで言えば、若くて、健康で、すでに複数の出産経験があること、特に複数の出産経験がある、というところは重要ですよね。難産か安産かは個人の体質が大きく左右しますし。それでもなお、リスクは絶対ない、とは言えませんが、少なくとも最小にとどめよう、という努力はなされている、ということがわかります。(少なくともネバダ州では)
というわけで、もし万が一にでも日本で代理出産が行われるとするなら、やはりネバダに負けないくらいに細心の注意を払って厳格な基準を設けなければいかん、と思うわけであります。
柚子さん
柚子さんの意見はよくまとまっていて問題点を理解しやすいですね。
基本的には私も同じことを言っていると思うんですよ、単に代理出産を否定的にとらえてるか、どちらかと言えば肯定的か、というだけの違いでニュアンスに微妙な違いが出ている気がします。ともあれ、ちょっと補足説明したい部分だけ以下に書きます
まずは妊娠出産に伴うリスクの問題については上のiMacせんせへのコメントの通りで、そのあとのご意見
私はむしろこういうことが起こらないように、明確な基準作成が必須だと力説しているわけですよ。特に、例の臓器売買などは、実のところ、脳死移植法案がちゃんと議論される前に廃案になったところに端を発しているのをご存じでしょうか。現在、移植臓器については明確な法案がないがために個々の施設の倫理委員会の承認に任されている、のが現状で、中規模の病院施設では外部委員を含めて倫理委員会を作成することが困難であったりするわけです。移植臓器、とか聞いただけで拒否反応を示す人々が多いことは理解できなくもないのですが、ちゃんと議論もせずにただ反対、という状況から法案が否決、現場では移植臓器が圧倒的に足りない、ということが招いた結果だ、という見方もあるんです。もちろん私は臓器売買を是としているわけではないです。そういうことを防ぐためにも基準、法律、それをまずはきちんと作りたいですね、と上の記事に書いたつもりです。
わかさん
最初のコメントを読んだ時は、一体どうしちゃったんだろ?と思いましたが、シンディの記事をご覧になっていただいて、私が言わんとしていたところはある程度汲んでいただいた上で、わかさん自身のご意見を展開されているところがさすがだ、と思いました。
結局のところ、自分がやりたくないことは他人にさせたくない、つまり、他人にリスクを負わせることがどうしてもイヤ、生理的にイヤっ、という方は絶対に何があっても代理出産しようとも頼もうとも思わないでしょうね。それはよくわかります。
私はなにごとも状況次第だなぁ、という人間なので割と平気。
もしも自分がまだ若くて(30代前半まで?)、すでに3人くらい子供がいて、3人とも自然分娩していて、ダンナの収入がもうちょっとあったらなぁ、という状況なら、やるかも、代理母。現実には上記の条件に全く当てはまらないのでどうしようもありませんが。
だから逆に、高田夫妻のように全ての状況から代理母以外に生物学的実子を得る方法が存在せず(逆に言えば手段は一応あって)何がなんでも血のつながった子がほしくて、代理母本人がいいと言ってるなら、誰かに代理出産を頼むかもしれません。
現実には諸々の事情からそういう状況にはなりそうもありませんが(つか、古くなりかけてますが一応健康体なので、産むなら高齢だのなんのと言わず自分でやりますが)
これはもう、生理的にどうか、という問題なのでどうにもならんでしょうね。説得するつもりもありませぬ。
ただね、シンディをリストカットの人々と同列扱いするのは良くないっすよ。うん、そこんとこだけはちょっとひいた。
確かわかさんMDでしたよね? ならシンディの記事をもう一度じっくりご覧になっていただきたいのですが、医学的検査ばかりではなく、えらいこと複雑な心理テストを受けていることも書いてあったと思います。内容から察するにミネソタ多面人格目録が元になっているみたいですんで、心理的に不安定な人々はその段階ではねられてるはずですよ。
iMacせんせへのレスにも書いたのですが、すでに行われてしまっている代理出産の現場では少なくとも、リスクを最小に抑える、という努力は可能な限りなされているみたいですので、あまり否定的な面ばかり強調せず、まったりと見守ってもいいんじゃないでしょうか。シンディのコメントについての私の感想は次のぐろりんさんへのレスにて
ぐろりんさん
いただいた2つのコメントを見直すたびに、おそらく何度お話ししても全く相容れないであろう匂い、がそこかしこに漂っておりますので、ぐろりんさんへのレスは申し訳ありませんが今回限りにさせてください。また、ちょっとカチンと来たので、以下のレス、やや攻撃的になります。あらかじめお詫び申し上げます。
相容れないであろう、と感じた最も典型的な部分にだけ、コメントさせていただきます
まずは、
談話を読んで感動した、とは私はどこにも書いてませんし、実際、感動した記憶もありませんので、ご質問にはお答えできません。
私が読んだ限り「隣でじっと話に耳を傾けるジェイムスさん」という描写は見つけましたが、終始無言であった、とはどこにも書いてありませんでした。記者が来てから帰るまで一言もしゃべらなかったのだとしたら、それはかなり異常な事態ですね。むしろ「代理母について説明したら、すぐに賛成してくれました。」と書いてあったという事実の方が重要だと思います。また「もう代理母はやらない、満足したからです。」の満足したから、の部分が抜けている事の方が引っかかります。
それは知りませんでした、が、ここまでのお話を見る限り、ぐろりんさんの勘違い、もしくは思いこみかも、という気がしないわけにはいきません。
かもしれませんが、そのようなことはこれまたどこにも書いてありませんでしたので、シンディの心理はシンディにしかわからないのでは?としか言いようがありません。
記事の冒頭に
-アメリカ・ネバダ州。砂漠の中の小さな農業の町で、代理母のシンディ・ヴァンリードさんは、記者の質問に静かにほほえんで、語り始めた。
と書いてありませんでしたか?
お思いになるのは自由なのですが・・・・「思います」、「かもしれません」、「思ってますよ」、と、仮定および主観的な表現が多すぎますし、書いていないことをあたかも事実であるかのようにおっしゃるので、正直なところ説得力に欠けます。
ここ以下の文章は、カチンと来たいきおいでのモンクですんで、読み飛ばすも無視されるもご自由に。
1. え~と・・・私、一応医学者ですので・・・もしも「私が」無知だから故に誤った認識をしている、と考えられているのでしたら、申し訳ありませんがお門違いです、としか言いようがありません。
いくらほとんど通りすがりでもせめてprofileくらいはご覧になってからコメント書き込みしていただけないでしょうか。文章が結構激しいですし。
2. かなりがんばって勉強されているようですが、医学的に見ると誤解されている点もいくつかあるようです。が、それをいちいち挙げるのは私の任だとは思えないので、今回はふれません。
3. ぐろりんさんの2つのコメントはどう見ても他人のブログのコメント欄に書くことではないですね。私の記事への反論、というわけではなくご自分の意見、見解のみを開陳されているわけですから。こういう内容でしたら今後はご自分のブログからトラックバックの形でご意見を発信された方がいいと思います。
べったんさん
なんか疲れたっすわ・・・まじで
同感!とりあえず、今回は代理母も特に大きなトラブルもなく出産できたんだし、待望の子供たちも得たんだし、あとはこの先、関わった人々みんな幸せでいてくれれば何も言うことはないっす
不詳の弟子、ごひいきにしてくれてありがとです
それから、体調を気にかけてくれてありが頓 早く復活せねば!
あ、言い忘れたけど、わかさんもご心配ありがとね(^^)ノ
[…] コメントへの返信を兼ねた、よりつっこんだ議論については こちらへ →代理母問題 returns […]
シンディさんのインタビューならこっちを読まれたらいかがですか?
http://www.globe-walkers.com/ohno/article/dairibo0610.html