ボストンへの道3

本日ロバートN研の後輩であるSeita君が別の用事でKOにやってきて、ついでにペンギン君とこへ寄ってってくれた

で、つもる話なんぞしながら昨今の進捗具合をつらつらとディスカッションし、ついでにやってる本人の一人(M1号)がヒマそーにしていたので説明させてみた

こちらには気づかないようなご指摘もあり、なかなか有意義なお話ができたのだが、さきほど自分の巣へ戻ったSeita君からメールが来た

その内容がちょこっとうれしかったので、本人の承諾もなく転載してしまう極悪なワタクシ

ぺん先生、M1号さん
きょうは、突然お邪魔したにも関わらず、貴重なお話が聞けて興奮しました。
しかし、なにより凄いと思ったのは、突然プレゼンしろと言われて、き ちっとできるM1号氏。
自分の仕事をアピールできる状態に、常時保っておく能力は、げーじんさん相手だと、ほんと必要ですからね。
げーじんのばあい、どんな偉いおやじでも、こっちの所属とかポストとか全く聞かずに、いきなり「おまえはどんな仕事してるのか?」って聞いてきますからね。
ペン先生の日頃の教育がいかに実践的か、ということですね。感服。
では、では
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Jun Seita

ふむふむふむ
Seita君はこの4月から海外でポストドクやることに決まっており、昨年一年間、あっちこっちへインタビューめぐりをした経験があるがために、自分の仕事をちゃんとヒトさまにわからせることがどんだけ大切かよーわかってる
だからこそ、こういう感想が浮かぶのだな

ってわけで、今日はペンギン君がボストンへ行く前
インタビューの時のできごと

自分の仕事をアピールできること、以外ににもういっこ大切なことがあんのよ
さいえんちすとの卵さんたち、ぜひ読んでね

こいこい

まずはインタビュー、というのは何をするのか?

ワタクシの数少ない経験によると、その内容は様々

  • ボスが自ら応対し、自分トコでやってる仕事をベラベラしゃべりまくって相手の反応を見る
  • あるいはラボのメンバーと話をさせてみんなの感想を聞く
  • 単にボスと世間話して終わり
  • 全部、実際に体験したことなので間違いではない
    だが、これが典型的なインタビューだとも思わない
    その他にもバリエーションはもちろんあるだろから、他の経験者にもお話を聞いてくだされ

    んで、しょっぱなのインタビュー相手は最初のタイプであった

    それはこの業界、超有名人のS氏
    日本まで来ることがまずないので、名前こそ知ってても会ったことはおろかその姿を見たこともなかった

    そのS氏に会うべく、おそるおそる学問の殿堂、はーばーどっつーとこへえっちらおっちら日本のそれもT市なんぞというどイナカからやってきたペンギン君、死ぬほどおびえつつ目的のラボへ到着

    あにょ~ 今日インタビューのアポイントメントとってるペンギンなんすがぁ~

    と、秘書さんとおぼしき長身のおばちゃんに言い、ボスのお部屋へと通される

    そこで待ちかまえておったのがかのS氏
    第一印象は猪首でハゲちゃびんのしかしおちゃめなおカオしたおっちゃんであった
    あとでえらい勘違いだったとわかるが

    ここでまた、どもぉ~ ペンギンですぅ~というご挨拶

    おおおっ よく来んさった まぁお座りなされ
    と言われて椅子に腰掛け・・・たものの、なんか様子がおかしい

    だってS氏の開口一番が

    で 何しに来たの?

    ・・・・・・・・・・・・・・・はいぃ??

    いやいやいや、アンタんとこのラボで働きたいから、インタビューに行くよ、ってメール送ったぢゃん
    と、説明してやっと

    あーあーあー そうそうそうそうであったな

    で アンタ誰?

    ・・・・・・・・・・・・・・・はいぃ???

    いやいやいや だ~か~らっ
    事前にアンタんとこにCVから何から一式送ったぢゃんっ

    あわてふためいたS氏、書類の山をかきまわしてペンギン君が郵送しといたCV一式をなんとか見つけ出し、やっと得心のいった表情となる

    なんかすげーとこ来ちゃったなぁ・・・ ←心の声

    どこのなにもんかぜーんぜんわからんまんま、アポイントだけはオッケーしたらしいのである このおっちゃん ってば

    それはまぁともあれ、そこでやっとインタビューらしきものがおもむろに始まる

    自分が今何をやってんのか簡単に説明せーと言われたペンギン君、セミナーしろと言われることは覚悟しており、スライドは持参しておったのだが、それ以外には資料がない

    場所はおっちゃんのオフィスである
    プロジェクターなんぞはもちろん置いてない

    しかたないので、送っておいた書類の中から自分の論文別刷を引っ張り出し、こんなことやっとりました~という説明をざっととりおこなう

    それをふんふんと聞いていたS氏、いきなり立ち上がる

    ほえ?

    何かと思ったら、あっちゃこっちゃから色々なデータを取り出し、自分トコで今何をやってるのかをやおら説明し始めたではないの

    で、いきなり攻守が入れ替わり、今度はひたすら拝聴することとなったペンギン君なのである

    ところで、自分が一緒に働く人を選抜する立場になってみてわかったことだが、こういうインタビューでは前の仕事のこまかい内容なんか、正直、ボスにとってはどうでもいいことである

    全く面識のない人を短時間で評価するわけなのだから、ありていに言えば、自分とこに合うか合わないか、ということがかなり重要な要素となる

    であるからして、相手に仕事の説明させてこっちが質問したことにどういう風に答えるか、あるいはこっちの仕事の内容を説明してそれにどういう風に質問するか、を観察することで、なんとか相手のキャラを見極めようというのが一番の目的となる

    ・・・と思うのだが、いかがでしょう? PIのみなさま

    要するにS氏は、まず自分の仕事の内容を説明して、それにどういう風に反応するか、を見る方が好きなボスだったのであろう

    で、その情景を想像すれば、とくとくと自分の話をするおっちゃん、それをひたすら聞くペンギン・・・という風になると思うでしょ?

    ちゃうねん

    なんせ、ロバ研に参入したその初日からずっと、それこそお耳にタコができるほど
    何か話を聞いたら必ず質問!
    と、ロバートに言い聞かされてきたペンギン君なのである

    おっちゃんの説明の途中でも当然、なんかこっちからも言ってやろう!と身構えつつ拝聴することが自然に身についている

    んで、ちょこっと息をつぐとこをつかまえて

    ここんとこはこーゆーこと?
    こんな風にも考えられんか?
    こうなる原因はどう考えられんの?

    とかなんとか、とにかくなんでもいいから質問しまくったのである

    で、どーやらそれがよかったらしい

    さすがにえんえん1時間以上もものすごいいきおいで話をきかされ、ヨレヨレになったペンギン君が、どーもぉ~ と言いつつ帰って行ったあと、S氏のラボ唯一の日本人であるFさんに

    なんかアイツ気に入った

    と、おっしゃられていたそーな
    あとで大変な勘違いだったとわかるが

    そんなこんなで、インタビュー初日は終了
    次は女性研究者K女史のとこのお話

    というわけで、さいえんちすとの卵のみなさまにおかれましては、日頃のこころがけがいかに大切か、ということをキモに命じてだな

    とにかくなんでも質問しまくる!
    どんなアホなことでもいいから聞く!

    実践してみてつかーさい

    そーやってるうちに、だんだんとあんましおバカなこと言わなくなるもんです
    と・・・思いますが いかがでしょうか? PIのみなさま

    こわい

    というわけで、いつものやつよろしくおねげー
    上位に入れ替わりがあり、現在僅差で10位キープしとります
    ま、瞬間芸ってやつ? →