生活空間

ペンギン組を立ち上げる際、ラボ設計もこれで3回目となるペンギン君が最も心をくだいたことは、とにかく研究室らしくないおされな空間に仕上げることであった

そのため、ラボは天板が白でぜんぜん実験台らしくないし、みんなのデスクも天板が白、そこにビタミンカラーの椅子が色違いで交互に並んでおり、訪れた方々が口々に
んまぁ おされ~
といってくれるお部屋ができあがった

お茶飲み場はもっと凝っており、喫茶店か近頃の歯医者の待合室をイメージして作ってくれたまい、という無理難題をデザイナーさんにふっかけた結果、絵画パレット型のテーブルにこれまたビタミンカラーのかわいい椅子が並べられ、木目の美しい軽やかな書棚が壁一面を覆うこととなった

で、これまた、入って来た人々が口々に、すごいですね~と感心してくれるのである

そのハイセンスなお茶飲み場が近頃なんとなくビンボくさい

原因はとほほ院生のM1号が
うちじゃゴハン炊いて食べることもないんで
と、言って持ち込んだ炊飯ジャー

昼前になるとやおらしゃりしゃり米とぎはじめるM1号
で、しばらくたつとご飯の炊ける香りがラボ中に充満するのである

で、それに群がるのは昨年よりペンギン組に新規加入した少年達
連中が名付けたことにゃ、炊飯ジャークラブ、略してじゃーくら、というもんがほぼ毎日のように開催されてるペンギン組

じゃーくら
群がる少年達と窓際に置いてある元凶の炊飯ジャー
手前にある一人分のお食事は恥じらって逃走したM2号の分

この連中、近頃ではおかずにもこり始め、フリカケやらツケモノやら冷凍食品やらがやけに充実
しかも、トリさんの発生をやりはじめたS女史が受精してなかったタマゴを提供してくれるため、卵そぼろとかオムレツとか目玉焼きとか、がたいていはテーブルに並んでいる
超のつく高級タマゴを使って料理上手なS女史が作るもんだからこれがまたえらいこと うまい

ま、この人数なら充分だろ、と選んだやや小型の冷凍冷蔵庫は常に食材が満杯ではちきれそう
しかもそこへ、イケてる営業さんが定期的に持ってきてくれるアルコール飲料が宴会隊長であるHっちゃんの手によって毎日きっちり限界までつめこまれる
結果、扉がしまらなくなってることもしばしば
いつの間にかすっかり所帯じみたペンギン組なのであった

あの・・・ワタクシのイメージしたハイソな空気は一体いずこへ?

ふっ

ところで、炊きあがったメシを一番よろこんで、まっさきに駆けつけるのがどっかのペンギンだったりすることはとりあえず内緒  てへ

炊きたてゴハンってほんとにおいしいですわね →