まじめなお話

KO大学医学部某教室における研究費の不正受給騒動については全国ネットで報道されたこともあり、見聞きしたお方も多かろう

あたしゃうちでとってる毎日新聞の記事を見ただけなんだけんど、報道されている内容(とゆーか、ニュアンス?)と、実際との間にかなりのギャップがあることがどーにも気になるんで、本日はややまじめなお話

実のところ、研究やってる人でも『研究費』というものの実態を完全に把握している人というのはかなり少ないのではなかろうか?

その理由は簡単、あまりに煩雑なきまりごとが多すぎてよーわからんのである
しかもその決まり事というのが、研究費のでどころによってまたちょっとずつ異なっているので、ますますわかりにくい

今回問題になったのはお国からいただいている科学研究費(別名科研費)というものなのでそれに限って話をすると

そもそも研究費というのは
「これこれこーゆー研究をしたいので、それにはこれこれこーゆーものが必要となります、ですからそれを買うためのお金をちょうだい」
と、申請をして、審査があって、それにパスすると、こっちが必要だよと申請した金額からほとんどの場合『減額されて』支給される

で、科研費の場合2年か、長くて3年分の研究に必要な研究費を1度に申請し、それをその期限内の実験費用に充てるわけである

ペンギン君クラスの下っ端だともらえるのはせいぜい2年で1千万から2千万の間、教授クラスで年間1千万ちょっとくらい

それより大きなお買い物をしたくなったらどうする?

答え:何年も何年もかけて使い残した研究費を少しずつためておいて、たまったとこで何千万もするブツを買う

ブ~ はずれっ!

庶民のみなさんが当然するであろう貯金という行為ではあるが、それをやってはまかりならん、とゆー決まり事があるのである

2年間でやります、と言って申請した研究費なのだから2年のうちに使い切らなきゃならん
それどころか、研究費の申請は各年度ごとに締めがあるので、実際にはその年度中に何がなんでも使い切らなきゃいかんのよ

要するにあれだ
年末、年度末になるとあっちこっちで意味不明な道路工事が始まるのとおんなしことが研究費でも起こるわけよ

だが、研究なんつーもんは、予定していた通りにいかないのが普通
考えていたプロジェクトが開始早々ポシャることなんてざらにある

しゃーないから、別の手を考えて別のことやり始めたとしよう
ありゃ? 今度の実験に使う装置がうちにはないぞ? どうする?

答え:前の実験で使う予定だった装置が必要なくなったから、その分のお金で別の装置を買います

ブ~ はずれっ!

最初に申請した装置以外のもんを買ってはいか~ん!とゆーお達しなのである

ね? ことごとくアホな制度になってるでしょ?

で、今回のKOの不正騒動というのは実際のところまさに、貯金をして、別のもんを買っちゃった、ということなのである

かいつまんで言えば
「何年かにわたってお金をプールしておいて、たまったところでネズミさんを飼う場所を作る工事の代金にしました」
というのが実態

規則は規則であり、それをやってはいかん、のは重々わかる
が、別に自分のポッケに入れて酒池肉林三昧したわけではないだけに、同情の余地はあると思うわけよ

特にペンギン君なんかは
守りにくい規則・制度を作るやつも悪い
とゆークチなので特にそう思うのかもしれん

ま、別にKOを擁護するわけでも、ご当人である某教授の肩を持つわけでもないけれど、そーゆー実態が背後にある、ということくらいは研究者でないみなさんにもご理解いただきたいものだ、というのが今回の主旨であった

なんせ、そーゆーお話をしてくれる評論家というもんがマスコミから一人も登場せんかったのでね