結果はいかに?

細胞を培養する時、たいがい血清というものを培養液に入れる
多くはウシさんからもらった血清で、個体によって(なのか?)含まれている成分が微妙に違ってたりするので、業者さんからサンプルをたくさんもらって細胞さんに合ったやつを選ぶ作業(これを血清のロットチェックと言う)をやって、選定した後は同じロットの血清をごっそり購入してそれがなくなるまで同じのを使い続けるのが一般的
このロットチェックってーのが結構な手間だったりするんで、血清ってモノはそこそこ貴重品なわけだ

突然なんなんだ?と、お思いの方もおられようが、これからが本題

昨日、突然の来客があった
おひとりはまだうら若いお嬢様、もうお一人は少し年上な(白衣着用、そのポッケがいろんなもんでパンパンになってるバリバリの)臨床医様
ご来店の用命は、以前うちから血清をもらったんだけどそれがなくなったのでまた少し分けてほしい、あの血清じゃないとダメなの、とのことである(大幅に簡略化)

しかしお話によればくだんの血清を手渡したのは以前うちにいた元助手のF女史
彼女が去って久しく、すでに4年以上も前のお話である
その頃使ってたロットなんてとっくのとうに底をついててもうねーんじゃね?

と、思ったのでその事を伝えようとしているのだが、どーもお話が食い違う

先方様曰く
嬢 「あの・・・ せんせいの血清なんです」
ぺ 「へ? オラが使ってた血清? あれは確か・・・」
嬢 「えとえと せ ん せ い の 血清なんです」
ぺ 「ワ タ ク シ の? 血清?」
嬢 「その・・・ Fさんがペンギンせんせいの血清だとおっしゃってました」

のみこみの悪いペンギン君、ここでやっと理解する

オイラの血 から採った 血清 なわけね 了解

そーいや、F女史が飼っていたヒト由来の細胞の増えがやたら悪いってんで、ヒト血清を使ってみたら少し違うかも?ってことになり、採血して血清とったことがあったなぁ・・・ ←かなり遠い目

要するに、ペンギン君の血ぃちょこっとばかしよこしなはれ、っつーことであり
でもって、それがために いかにも臨床医 なお供(採血要員)が付属していらっしゃったわけですな

よ~っしゃ! おっちゃんにまかせとけ~!
こんな血でよきゃーいくらでも使ってやってくんねぇ 

さっそくその場で、従者のせんせに採血してもらってペンギンbloodをお持ち帰りいただいた
ので、めでたしめでたし

・・・・・・なんだけどさ

なんせここ数年のペンギン君、四十肩を皮切りにぎっくり腰に老眼に中年太り高脂血症、と、ずんずん老化が進行してえらいことになってるわけであり
そのペンギン血清、だい~ぶくたびれてんじゃねーのか? 同一個体とは言え同じ成分とは言えね~んじゃね? 使いもんになんのか? と・・・・小一時間

ま、お嬢の実験がうまく行くことを心よりお祈りしとこう
それと、自分が知らないうちに血清(だけ)が活躍してくれていた、って事実があったことだけでもよしとしとこう うん


採血痕(証拠写真)